【出てくる場所】
●フランツ・ジョセフ氷河への散策路
●タタレ・トンネルの散策路
●ハリハリ
フランツ・ジョセフ
フォックス・グレイシャーと並んで、氷河が有名なフランツ・ジョセフ。
氷河のアクティビティは前日にフォックス・グレイシャーで体験したので、こちらでは町の周辺を散策してみる事に。
★フランツ・ジョセフの氷河のアクティビティの一例はこちら
情報収集にと町のiサイトへ行ってみると、フォックス・グレイシャーと同じように氷河の目前まで行かれる散策路があったり、グロウワーム(土ボタル)が生息するトンネルへの散策路もある模様。
なになに
トンネルの中で光る土ボタルが見られるかもしれない!?
なんて面白そうな散策路!!
大きな名所があると他の場所は見落とされがちだけど、これは掘り出し物かもしれない。
iサイト寄って良かった!
まずは氷河の方から行ってみます。
フランツ・ジョセフ氷河への散策路
フォックスグレイシャーの散策路は駐車場から氷河の目前まで片道30分程度でした。
今回も同じようなつもりで歩き始めたのですが
なかなか氷河が見えてこない…。
見どころはもちろんありますが、あれ?氷河はどこ???

氷河っぽいものが近くに見えたのが、だいたい駐車場から45分地点だったと思います。
なるべくそばまでいきましたが、氷河が上の方に少し見える、という感じ…。

現状が説明された看板があったり、もう少し近くに見えたという点でフォックス・グレイシャーの方がおススメかも‼と思ってしまいました。
冒険要素盛りだくさん。タタレ・トンネル
グレイシャーの散策路から帰って、お次はトンネル散策です。
散策路の入り口は町のはずれにある、タタレ・トンネルという所。
ルート説明で「足が濡れる」とような感じの記載があったのでiサイトで確認したところ、どうやらトンネル内に小川が流れているよう。
中に川が流れてるトンネル!?
なんとも珍しい。
スニーカーだと濡れてしまうという事で、長靴で向かいます。
カトリンズ地方のぬかるんだ散策路で大活躍した、ロングブーツくらいの丈がある長靴。
さすがにここまでは水深もないと思うけど
これしか無い(笑)
路上駐車のような感じの駐車場から歩きますが、往復1時間20分の表示。
長靴で歩きにくいし、トンネルもじっくり見たらもっと時間がかるだろうな…。
冬なので日が落ちるのも早いです。
すでに14時頃だったので、急ぎ足で行ってくる事にします。
しばらく歩きますが、周りに人が誰もいません。
やはりあまり有名ではないんだろうな…。
すると、前から数人のグループが来たので声をかけてみました。
トンネルまではあと少しで、スニーカーで向かった彼らは、やはり川があって足が濡れたと教えてくれました。
うん、長靴で正解だったかな?
しかし歩きにくい…。
そして、少し先に、昔、鉱山として使われていたというトンネルの入り口を発見。
階段で下へ降りて行くようになっており、先がまっくらで見えません。
ちょっと怖い…。

人のいそうな気配もありません。
この中に川が流れてるんでしょ?
真っ暗だし、深さも分からない。
周りに人がいないし
何かあったらどうしよう。
少し迷いましたが、入り口の明かりが届く範囲まで少しだけ入って見る事にしました。
階段を降りていくと、たしかに水がありました。
水底を探るように深さを確かめながら、少しずつ先へ進みます。
スマホのライトをつけて先を照らしてみますが、真っ暗で奥はほとんど見えません。
これは、本格的な懐中電灯が必要そうだ…。
奥からは水の流れる音が聞こえて、川がずっと続いているのが分かります。

そうだ、ここにいるグロウワームも見てみたいんだった。
グロウワームとは、土ボタルと呼ばれる虫ですが、いわゆるホタルではなく「ヒカリキノコバエ」という虫の幼虫です。
虫は得意ではありませんが、暗い所で見えるグロウワームは青緑の光を放ってとてもキレイなのだそう。
土ボタルを見に行くツアーは夜が多く、夜行性だったような気がしますが、暗ければ日中でも見えるのかな?
入り口で色々考えながら立ち尽くしていたら少し目も慣れたので、もう少し先まで進んでみます。
足元の水の深さが少しずつ深くなります。
パシャパシャだった足音もザバザバに変わり、足首くらいまで水深があるような感じ。
少し流れも感じるくらいの水流になってきたので、本当にこの辺まででやめておこうかな。
こんな入り口近くじゃ、グロウワーム見えないかな?
ためしにライトを一旦消して、目が慣れた頃を見計らって上の方を見上げると、少し青っぽい小さい光が点々と見えます。
よく見るとすぐ脇の壁(と思われるもの)にも見受けられます。
入り口から差し込む明かりで明るくは見えないけど
もしかしてこれがグロウワーム!?
確信は持てませんが、たしかに小さい青緑に光る何かが見えました。
もっと奥にいくと見えやすいかな?と思ったその時、奥に明かりがユラユラ…。
!!
なんかおっきいし白い!!
絶対グロウワームではありません。
なんか見ちゃいけないモノか!?
近づいてきたそれはなんと
懐中電灯を持った人でした。
距離感がよく分かりませんでしたが意外と近くにいたようです。
まさか人がいると思っていなかったのでびっくり!
しかも一人!
よくいったなこの人!!
先の様子について聞くと、水深は更に深くなり、奥には誰もいない(多分)と教えてくれました。
この先は本当に一人…。
でもせっかくここまで来たし…。
日没時間は…。
しばらく考えますが、この先はリスクが大きいと判断し「グロウワームらしいものも一応見れたからいいか!」と引き返す事にしました。
水に足をとられないよう、後ろから何かが追って来るんじゃないか、上から虫が落ちてくるんじゃないかとビビり散らかしながら出口へ。
外の明かりって本当にホッとする…。

個人的には大冒険でしたが、一人では行かない方が良い場所だと感じました。
行かれる際にはミドル丈くらいの長靴、懐中電灯、暗闇もキレイに撮れるカメラと人間の「相方」をお忘れなく!!
パラレルワールド?ハリハリの町
特にこれといった観光名所はない、中継地点として立ち寄った町なのですが、雰囲気が好きな所なので一応記録します。
フランツ・ジョセフから次の町へ向けて進む際の中継地点。
ここに立ち寄った時も、最近よく出会う霧が出ていました。
人口の少ない町なのでしょう。
昼間ですが、民家はあるのに人がいなくてとても静か。
スマホの電波も所々無くなり、都市伝説で出てくる「パラレルワールド」みたいな不思議な感じです。
海の方へつながる道があったので少し行ってみましたが、この世界に自分しかいないような錯覚が …。
途中、牛や羊の子がミルクを飲んでいる所を見かけ、久しぶりに生き物に出会った気分になります。
宿はホテルハリハリという幹線道路沿いにある所が、駐車場で安く車中泊できたので1泊。
敷地の芝生の上にあるテントサイトに自由に停めて良いシステムです。
芝生の上に車を停めて就寝。
翌朝起きてびっくり。
なんか長いトラックが通路を回り込んで停まっている!
通路はU字に作られているのですが、そのU字に沿ってトラックが。

全長が1.5台分あるような、連結タイプの長いトラックだったので、車両がサイトのサイズに入りきらず、通路にそのまま停車していたのだと思います。
夜中入ってきたエンジン音も聞こえなかったし、あまりにも長くてびっくり。
よく考えればこうするしかない、という普通の事なのですが、やはりここは幻想の町なのだろうか?と思ってしまった出来事でした 笑
色々と現実ではないような不思議な感覚になったハリハリ。
個人的に好きな町です。