【出てくる場所】
●テカポ湖
善き羊飼いの教会
●ティマル
ペンギンに出会えるスポット
●ベンモア湖周辺
・アヴィエモア湖からベンモア間の休憩スポット
・ベンモア・ハイドロ・ステーション
・クレイ・クリフス
・ハイカントリー・サーモン
・カンタベリーとオタゴの境目の看板
テカポで友人と情報交換
先週からカードローナで「一人スノーボード合宿」の途中ですが、ここで一旦テカポへ来ました。
ここでは有名な湖の観光と、WWOOFをしている友人達に会うのも目的のひとつです。
この友人達は、オアマルで出会ってダニーデンでも行動を共にした2人組。
彼らは主に農業関係のお手伝いでWWOOFしているそうで、今日も仕事なので夕方にカフェで会う事に。
午前中にテカポについたので、周辺をざっくり観光してみます。
テカポの見どころといえば、湖、教会、そして星空。
お天気が小雨だったので今夜の星空は残念かな…。
しかし、ミルキーなブルーで知られる「テカポ湖」の水色は曇っていても分かるくらい個性的なブルーでした。

「善き羊飼いの教会」も有名スポットで、観光客が途切れない。
小さな村なのに観光でにぎわっています。

散策中、誰かに呼び止められました。
振り向くと、オポティキのキウイの仕事で一緒の工場で働いていた子が!
「うわー、久しぶり!」
ダニーデンでも同じ工場で働いていた子に会いましたが、この子はまた別の子です。
彼女はもう次の場所へ向かう所らしかったので、少し話して見送り。
度々こういう事が起こるのも、広大なのに狭いというか
ニュージーランドらしい(笑)
ひとまわりした頃に約束の時間になり、カフェへ。
約1ヶ月ぶりに再開。
「Hi ‼」
「元気だった⁉」
彼らはWWOOF、私はラウンドと同じ時間を過ごしてもそれぞれ違う所で過ごしているので、情報交換が楽しい‼
WWOOFに関して教えてもらうと、羊など動物のお世話のイメージがあるけど、農業系の仕事だと簡単だし、わりとすぐに見つかるらしい。
有給の仕事も無くはないけど、こだわっているより受け入れてくれる所に行った方が結果的に色々経験できる、とも。
たしかに、仕事も出会いだもんな。
私の方からは主にカードローナのスキー場情報と、少しマニアックな場所にも寄っているので、今までの立ち寄り情報も提供。
二人とも楽しそうに話を聞いてくれました。
今までに行った所の情報交換の中で、彼らから
「グレイシャーのヘリハイクは 絶対行った方がいい!」
と激推しされました。
詳しく聞いてみると、南島には氷河地帯があって、その上までヘリコプターで行かれるツアーがあるそうなのです。
そんなアクティビティがあるとは知らなかったので、さっそく今後の周遊予定に組み込むことにしました。
結構お値段もするし、一人参加はちょっと緊張するけど…。
とりあえず予定は組む‼
夜になっておとずれた幸運
お茶を楽しんで彼らと解散し、夜はテカポに1泊してみることにしました。
日中は小雨でしたが、遅い時間になったら願いが通じて(?)
晴れ間が‼
湖面にうつった月がキレイに見えます。

これが「ムーンロード」というやつか?
肝心の星空は、正直な事をいうと、月の明るさであまりたくさんあるようには見えなかったのですが(笑)きっと新月など条件が良ければすごいのでしょう。
翌朝、晴れて昨日とは違った色を見せる湖を見てからティマルを目指します。

ティマル
「WOF」とブルーペンギンへの挑戦
テカポから約1時間半、ティマルの町に到着。
まずは日本でいう車検である
「WOF」(Warrant Of Fitness)
をうけるため、受付してくれる整備工場を探します。
と言っても、どこが良いのか分からないので「TOYOTA」の名前のあった所へ。
タイヤメインのお店のようですが、WOFも受けてくれるとのこと。
馴染みのある名前って安心するし、やってくれるならお願いしちゃおう(笑)
幸いな事に待ちもなく、終わったら連絡をくれるとの事でしばらく町を散策。
この町も、可愛らしい雰囲気。
郵便屋さんかな?

大きな町らしく有名スーパーなどもあり、必要な物はまずひととおおり揃う便利な所です。
そして、ティマルに来たもう一つの目的
ブルーペンギン
に会う事も忘れてはいけない!
わざわざペンギンの見れる時期に合わせて、周遊ルートを特別に迂回しているので
なんとしても会いたい!
ブルーペンギンに会えるタイミングは、夕方に海から帰ってくる時間。
薄暗い中見つけなければいけないし、警戒心の強い性格らしいので会えるかどうかは本当に運次第らしい。
ただ、よく目撃されるというスポットがあったので、そこをチェックすることに。

そうこうしているうちに電話が入り、WOFが終わったとの事。
車を取りに戻ると、特に問題なかったようでひと安心。
WOF+セキュリティチェックでお支払い$77。
そして「今のところは大丈夫だけど…」となにやら追加で指摘が。
「タイヤがすり減って来ているから、そのうち替えた方がいいと思うよ」
と言われ、見てみると確かに溝がかなり減っている…。
新品のタイヤと比較すると違いが明らか。
たしかにいつかは取り替えるべきだろうけど…。
まずはお値段を聞いて少し考える事にしました。
タイヤ取替(リプレイス)で$280になるとのこと。
小さな額ではないのでいったん持ち帰る事にし、一応ざっくり検索してみます。
ぼったくり値段とかではなさそう。
まだカードローナへ行くときにぬかるんだ道を走るよね。
ここから先もどんな道を走るか分からないし…。
最終的には売却する事も考えて、ここでタイヤを取り換えてもらう事にしました!
予定外の出費が増えたから、本気で仕事も探さないとヤバイかな。
キウイのお仕事でそこそこ稼いだのに、消える時はあっという間に消えていきます…。
この日はもう時間も遅かったので翌日工場へ向かう事にし、今日はこのままブルーペンギンに出会えるというスポットへ行ってみます。
薄暗くて、人も誰もいません…。
ペンギン…
どこから帰ってくるんだろう…。
しばらく寒い中じっと目を凝らしていましたが、何も起きることなく真っ暗に。
やはり何も見えないので、今日はもう終わり。
やっぱり簡単には出会えないよなぁ。
タイヤの履き替えと2度目の挑戦
翌日、午前中に工場へ行って昨日のタイヤ交換をお願いします。
町中で時間をつぶして数時間後には、新品のタイヤに履き替えられたマイカーが戻ってきました。
出費は痛いけどやっぱり安心感はすごい‼
ブルーペンギンが帰って来る夕方まで、海辺で日向ぼっこをしながら仕事を探しました。
日が傾いてきた頃。
今日は会えるかなー?と、昨日より少し早いけど目撃スポットまで行ってみます。
相変わらず人もいない、動物も見えない。
とりあえず海岸をしばらく散歩してみます。
夕暮れの浜を風が吹いていく…。
ペンギンらしい動物は見れずに元いた場所まで戻ってきました。
今日もダメかなぁ。
歩いていると、なにやら脇の岩場で物音が。
なんだろう、と思いよく見てみると
なんとそこには
ペンギン‼‼
え⁉ ペンギン⁉ ここにいたの‼‼
海から帰って来ることばかり頭にあって、彼らが地上にある巣に戻る目的をすっかり忘れていました。
そう、巣にはヒナが待っているはずなのです。
ここにいるのは、おそらくヒナなのではないしょうか。
昨日はこの場所を通り過ぎ、少し先まで行って海を凝視していましたが、もしかしたら脇を通し越してペンギンが返って来ていた可能性もありそうです(笑)
岩のすき間から少し見える程度なので全身は確認できませんが、どうやら念願のブルーペンギンのようです。
見ていると人が来たので「ペンギンがいるみたい」と、コソコソ声で話しながら少し離れた所から見守りました。
辺りがどんどん暗くなってその後しばらく待ちましたが、結局海から帰って来るペンギンは見られず。
全身こそ見られなかったものの、巣にいたヒナに出会えたのは嬉しい‼
やっぱりこの時期にティマルに戻って来てよかった‼
まさかの掘り出し物
翌日、今夜もまたペンギンに会いに行ってみる事にします。
昨日発見した巣の近くにいたら、今度こそは海から帰って来る親ペンギンに会えないだろうか。
夕暮れまでは時間があるので、改めて町を散策していると、個人の家の前で開かれているフリーマーケットのようなものに出くわしました。
セカンドハンドショップなどがあるととりあえず物色してみる私。
今回ものぞかせて頂くと、なんとドライヤーが売られている‼
しかも破格の$5‼
実は、これまではなんとかドライヤー無しでやってきていましたが、やはり不便。
この値段なら即買いです。
ティマルに来てよかった、本当に(笑)

その日の夕方。
昨日発見したペンギンスポットへ足を運びます。
今日は昨日のように物音が聞こえません。
寝ているのかな…?
連日のように付近で暗くなるまで待ってみましたが、今日もペンギンの姿は見られず。
私以外にも人がチラホラいて、同じようにペンギンに会いに来た様子でしたが、皆さんしばらくすると諦めて帰っていきました。
やはりペンギンに会うのは難しいのかもしれない。
ブルーペンギン、全身こそ見ることはできませんでしたが、ヒナに出会えたので良しとしよう‼
想定外の良さで1泊!ベンモア周辺
インスピレーションは突然に
ティマルで数日過ごし、またカードローナへ戻ってスノーボードを再開です。
先日痛んでいた足も、もう良くなった様子。
帰りのルートは来た時とは別のルート。
南下してワイマテやオテマタタを経由し、まずは途中のオマラマを目指します。
天気は曇りですが、新しく履き替えたタイヤで順調にドライブ。
途中大きな川を渡って、その川の上流方向へ更に進みます。
しばらく走っていると晴れ間が出て、素晴らしい景色に出くわしました。

雪の積もった山と湖、手前には草原。
昼下がりの柔らかい日差しで暖かく、なんだかとても穏やかな気持ちになります。
車通りもほとんどなく、以前ギズボーンのマヒアの方で経験した「秘境に来た」感じを思い出します。

ただ天気が晴れただけなのに受ける印象が全然違う。
これだけの事でその土地の思い出がだいぶ変わるのって面白いな。
しばらく景色にひたっていましたが、また曇ってきたので先に進むことに。
すぐ先にあるオテマタタで一休みしながら周辺を少し調べてみると、どうやら近くのベンモア湖にダムがあるようです。
せっかくなので行ってみる事にしました。
また、目的地にしていたオマラマはまだ先ですが、度々でる晴れ間で湖の景色がとてもきれいだったので
今日はこの周辺で1泊してゆっくり周辺を散策
することにしました。

インスピレーションからの突発的なお泊り。
こういう、気分でその日の宿泊先を変えられる身軽さが一人旅の良さ。
ハイドロステーション
ダムはベンモア湖にあるハイドロステーションという場所らしく、ダムのすぐ真上まで歩いていく事が可能。

この下を大量の水が流れていくのか…。

ちょっと恐怖すら感じる巨大な施設。
他に人がいなかったのも相まって、秘境で廃墟に立ち寄ったかのような不思議な感覚になった場所でした。
ステーションに立ち寄ったあとも周辺を散策。
本当に人がいません…。
たたずむ自然と自分のみ。
秘境感に存分にひたりながら、静かな夜を越しました。
今度こそ帰路…の途中でやはり寄り道
帰りのルートからは少し外れますが、サーモンを売りにしている飲食店が先にあるようです。
この辺の湖で釣れたサーモンが食べられるの⁉
ちょっと気になる‼
立ち寄ったのは
ハイカントリー・サーモン
看板が個性的‼

残念ながら、お手頃価格のサーモンが売り切れだったので今回は試しませんでしたが、釣り堀と飲食店が一緒になった感じのお店でした。
今回は足元が悪くて断念したのですが、ベンモア湖の方にクレイ・クリフスという泥で出来ている変わった景色の見られる場所もあったりします。
今回のルートは、一旦ティマルへ戻らなければ通らなかった縦断ルート。
あまり有名ではないけど色々面白いスポットが点在していました。
いつか時間をかけて立ち寄ってもいいかも!
今度こそ本当にワナカの町を目指して進みます。
オタゴとカンタベリーの境目を越境した辺りで、雪が降ってきました。

このままカードローナでも降れば、明日は新雪でフカフカかな⁉
後半のスノーボードウィークに期待して帰路につきました。